小網町短信

第8回 2013.4.30

映文連アワード2013

◆映文連アワード2013 作品募集開始

4月1日、第7回を迎える「映文連アワード2013」の作品募集が始まった。
やや遅れてポスターとチラシが完成し、配布した。


今年度のコンセプトは、「ORIGIN」。
1953年に創立された映像文化製作者連盟は60周年を迎える。
そんな我々短編製作者の原点を問い直そうということで「ORIGIN」をコンセプトにした。
キャッチコピーは“ゆめまくひと”
フランスの画家ジャン・フランソワ・ミレーが描き、そして、ミレーを慕ったヴィンセント・ゴッホが模写した絵に「種まく人」がある。
日本では、某書店のシンボルマークとしても使われている。
フランスのことわざに「すべての風に向かって種をまく」という成句があるそうだが、どんな困難があっても初志を貫くべく努力をするという意味があるという。
決して、平坦でない道を歩んできた我々もまた幾多の困難を乗り越え、何もないところに種まく人であったのではないか。
“ゆめ”は、創造力、希望、或いは理想と置き換えてもらってもいい。


今年のポスターデザインは写真を採用した。
ひたひたと水が寄せる湖の湿地に1本の樹木が立っている。
うっすらと雪をかぶった山並みに朝日が差し込み、
湖面にそのシルエットが映り込む。
1本の樹木は光を浴びて透き通るように輝いている。
何かを語らんとするかのように・・・。


この絵から、あの震災を想い起こす人もおられるかもしれない。
しかし、これは、南フランス風景である。
フランス南部にあるヴィエラの内陸地域にある、カイユの村だそうだ。
人、それぞれにイメージを重ね合わせてもらえばいいと思う。


映文連が歩んできた半世紀を越える時間。
60年、人間で言えば、還暦である。
また、生まれ変わって、震災からの復興・再生へと向かう社会に多様な短編映像コンテンツを発信し、新たな「ゆめまくひと」であり続けたい。

事務局 kiyo

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